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2010年06月11日

ドット終焉が近い・・?

先日、「iPhone 4」が発表され、
Appleすげえなあ、なんておもってたのですが、

iPhone4のページを眺めていて、売りの一つの「Retinaディスプレイ」を見ていると
元ゲーム屋として、ついにその時が迫って来たかと予見させられます。

何が迫ったかというと、「ドット」というジャンルの終焉です。


この「Retinaディスプレイ」、高画質なのはもちろんですが、
いわゆる「ドットピッチ」が非常に高く、
1inchの中に326pixelの表示が可能という、非常に高密度。
(通常のディスプレイの約4倍の密度)

3.5inchで960×640の解像度。
DVDを再生してもピクセル数的にはかなり余裕があります。


ほぼ同じサイズのディスプレイで比較すると、
ニンテンドーDSiのディスプレイが、
3.25inchで256×192ドット(片側)ですから、
その情報量の違いがわかります。

他のゲーム機ではPS2は640×448、Wiiでは720×480です。


で、そこまで高密度になってくると、ドットでゲームを作るのが
非常に困難に。

前会社でXbox、PS3向けの格闘ゲームで、一辺が512ドットのドット絵、
なんて例外もありましたが・・。

このサイズでは、メモリと処理能力に余裕があれば
ドット打ちではなく、通常のイラストをアンチ有りで
縮小して使った方がよほど早く、美しいワケです。

とはいえコレで、いきなりドットがパタンと無くなる、という事はあり得ませんが・・。

数年前、PS2全盛期に「ドッターは要らなくなる」と言われた後、
ニンテンドーDS、携帯アプリでまたドッターの需要が盛り返したワケですが、
やはり技術の進歩で消え行く運命なのかも、と
何か感慨深いものを思いを感じずにはいられません。

個人的にはこの先、やはりラスタのベクター化が必然になっていくのでは、と予想しています。